【開催しました】第4回 PIPIT交流会 テーマは「商店街活性化」
第4回 PIPIT交流会を7月19日に開催しました。
遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)交流会は、起業家や、起業を目指す人、そして地域の方など参加者のネットワークの構築と情報交換の場として毎月実施しています。
第4回となる7月のテーマは「価値をつくるまちづくり・商店街の活性化」とし、
町外からお二人をお迎えして、お話しいただきました。
「人が人を呼ぶ、新たな仲間のまきこみ方~里山の移住交流P『みらいのシカケ』 ~」
・西塔 大海(さいとうもとみ)さん 西塔企画 代表 / 慶應大学SFC研究所上席研究員
URL https://miranoshika.org/
一人目スピーカーの西塔さんは、1984年山形県生まれ、現在福岡県上毛町移住されています。
すべての始まりは、東日本大震災だったそうです。 東京大学大学院で素粒子物理学専攻していた時に、宮城県気仙沼に帰省中の友人や友人の家族のために物資を運ぶため、震災直後に気仙沼に入りました。東京に戻ろうとしたところ、交通手段は被災者の避難のためのものしかなく、被災者でない西塔さんは、避難所の端っこで寝せてもらったそうです。そして、被災者でないたね、片付ける家もなく、自然と大規模避難所の運営スタッフとなり、ボランティアが支援するだけではなく、地元の人たちの雇用を通じた復興事業が重要であると考え、「気仙沼復興協会」を設立し、のべ400人以上の地元雇用を生み出しました。
2013年に福岡県上毛町(こうげまち)へ移住。 全国から「ヘンタイ」をたくさん集めて、楽しいプロジェクトを仕掛けています。西塔さんのいう「ヘンタイ」とは、
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他人と違うことを恐れない人
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他人と違う生き方に快感を覚える人
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面白そうなことに反射的に飛びつき、一気に行動を起こす人
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世間の問題に気づきそこから目を背けられない不器用な人
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当たり前を破壊する人
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人々の予想の上を行くのが天才、斜め上をいくのが「ヘンタイ」だということです。
そして、この「ヘンタイ」は西塔さんにとって最上級の褒め言葉だそうです。
地域の課題をたくさんのプロジェクトで解決している西塔さん、地域課題を発見しようとしない、地域課題よりも自分が楽しいことを活動に、やりたいことよりもできることを仕事に、そして地域のためには口にしない、地域活性は結果でしかないことを強調されていました。
「楽しみながら起業する、やりたいことよりもできることを」重要なキーワードです。遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)は、そういう起業家を創出していきます。
多くの仲間たちと「私たちが誇れる街を、100年先の子どもたちに届けたい~くるめ日曜市・ここでしか買えない筑後がある~」
・若江 皇絵(わかえ はなえ)さん NPO法人くるめ日曜市の会理事長
URL(FB) https://www.facebook.com/kurume.sunday.mkt
二人目のスピーカーは、若江はなえさん、久留米市開業している歯科医です。熊本県出身、中学高校は大阪で過ごし、福岡歯科大学へ進学、2008年久留米市で「はなえ矯正歯科」を開院されました。開院当初は、患者さんがいない時は、久留米中心商店街に足を運ばれていたそうです。商店主のみなさんが口々に、昔は良かったという話ばかり聞かされたそうで、そんな時期、出張で行った高知の日曜市が行動のきっかけになりました。
高知の日曜市、観光名所として1日1万5000人が訪れる、賑やかなマーケットでした。これなら、久留米でも出来るのではないかと、企画書を持って、久留米市役所に行かれたそうです。しかし、市役所の色んな部署、警察署を回っても前に進まず、それでもめげずに、2009年にNPO法人くるめ日曜市の会を発足させました。目標は、西鉄久留米駅とJR久留米駅を結ぶ「明治通り」を歩行者天国にして大きな産直市を作ること。臨時的な交通規制をかけて、産直マーケット開催からスタートし、2012年4月からは毎月最終日曜日に明治通りの歩道でくるめ日曜市を開催しています。
「久留米の中心商店街のにぎわいは、久留米市民の願いでもあります。久留米の中心商店街に来る人がいなくなっているわけじゃなく、郊外の大型店舗に人が流れています。利便性、価格、品揃えで、個人商店は不利です。私たちは、久留米中心地のにぎわいを創りだします。地域の誇りを感じられる機会を創出し、市民と市民の交流で生まれる"あったかいもの"感じられる場を作っていきます。この取り組みは、100年事業です、私たちが誇れる街を、100年先の子どもたちに届けたいと考えていますので、応援をよろしくお願いします。」と力強く語っていただきました。
新しい価値観を持って、実践されているお二人の講演を通じて、交流会の参加者それぞれが、自分自身の取り組み、ビジネスの大きなヒントをもらうことができたのではないでしょうか。
遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)では、参加者同士がつながりネットワークを作りことで、一人でも多くの方の起業につながるよう、毎月、交流会を実施しています。
起業したいと考えている人、起業して間もない人、遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)交流会に参加して、ネットワークを広げていきましょう。