「絶対受注の営業ツール~効果的なチラシの作り方~」(セミナー付個別相談)12/14開催
遠賀町起業支援施設PIPITでは、起業前後の課題解決支援のひとつとして、専門家による無料個別相談会を実施しています。平成30年12月14日は、名刺や営業ツールのスペシャリストである福田 剛大氏をお招きしました。「チラシ作り」をテーマとしたセミナーを同時開催した個別相談の様子をレポートします。
名刺交換だけで仕事を取る専門家
メディアでの登場で多くの方に知られる福田氏は、この日が2度目のPIPIT来館です。福田氏は、「仕事が取れる名刺」の専門家ですが、評価は名刺に限ったものではありません。Webマーケティングや広告全般に非常に深い造詣があります。インパクトのある外見とは裏腹に、穏やかでシャイな一面もあり、親しみやすい人柄と笑顔と相まって多くの支持を集めています。
今回は、「チラシ」などの印刷物をメインに、SNSのマーケティング活用まで、営業ツール全般を題材に選び、個別相談とセミナーを実施しました。名刺同様に使用頻度が高いものの、必ずしも思うような効果が上がっていないのがチラシなど紙媒体のツールではないでしょうか。それぞれのチラシを手に、効果的なアドバイスを期待して相談に臨んだのは3名の起業家たちです。
取り扱う商品やサービスに合ったツールがいちばん
まず、マッサージのサロンを起業した相談者に対して福田氏は、「短い動画で伝えてみませんか」とアドバイスします。チラシに関する指摘を期待していた相談者は、予想外の展開に驚きましたが、サロンの特長を伝えるには動画が適していたのです。チラシに限らず、商品やサービスに合ったツールをしっかり選んで使うことが大切であり、さらにGoogleマイビジネスの活用や店舗HP、SNSを使いこなせるようになれば、興味を抱いた人をより効率よく店舗へ誘導できる仕組みが完成するというわけです。
続いて食品販売に従事する起業家が、チラシをはじめポスターやショップカードなど、複数のツールの効果アップを相談しました。最初の相談者から一転、配色やグラデーション、文字や数字の強調、商品のことがよくわかる見せ方、目的や用途に合わせ訴求ポイントを大きくはっきりとアピールすることの大切さなど、福田氏は紙媒体ツールに集中したアドバイスを授けました。
最後に相談した服飾関係の起業家は、Instagramの個人アカウントで限定公開していた製作過程が口コミで拡散し、その結果、思いがけない問い合わせがあったエピソードを紹介してくれました。それに対して福田氏のアドバイスは、「ショップのビジネスアカウント(Instagram)でそれを発信しましょう。チラシは今のままで大丈夫。」というものでした。ここでも最初の相談者のケースと同じことが言えます。顧客の心をつかむ効果的なツールがあれば、それを積極的に活用すべきだということです。
制作の意図を明確に伝えること
個別相談後は、「効果的なチラシの作り方」というタイトルのセミナーに、定員を超える方々がPIPITの交流ラウンジに集まりました。販促・営業ツールは、どんなターゲットに向けたメッセージなのか、それに相手がどう反応するかなど、作る側の意図がどのように伝わるか予測を立てながら、様々な要素を吟味した戦略の立案が必要だと福田氏は話します。
さらに、誤字脱字や改行箇所など最低限の留意点から、数字を有効に使いボリュームやインパクト感を出す演出方法、そしてアピールすべきことを魅力的に伝える訴求力のあるデザインを作るポイントはどこにあるのかまで、効果的なチラシを作るテクニックを、福田氏は満員のフロアに向かって惜しみなく披露していきます。
その他にもフリー画像や多彩なフォントなどのツールが次々と紹介され、撮影を許可されたスマートフォンのシャッター音は90分間途切れることはありませんでした。この日の教えを実践したチラシで、参加した起業家たちが新たなファンを獲得し、売り上げが大幅にアップしたという知らせが届く日を心待ちにしています。