遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)
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「令和の時代に、営業ツールも一新しよう!」~名刺の専門家 福田剛大氏による名刺の作り方ワークショップ~(7月5日開催)

2019年 07月 06日

 PIPITに毎年来ていただいている福田氏ですが、今回は年号が変わったことを契機ととらえ、営業ツールとして一番大切と話される、効果的な名刺を実際に作れるようになるためのワークショップを開催しました。

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 冒頭で福田氏は、女優の綾瀬はるかさんのCMに映り込んだことに触れ、「名刺を渡す時に『綾瀬はるかさんのCMに出ている福田です』と一言添えることで印象に残りやすくなります」といきなり福田節を炸裂させ、私たち参加者の心を一瞬にして掴みました。

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 今でもよく使われている名刺は、社名、役職、氏名、住所、連絡先という明治時代に使われ始めたものとほぼ一緒の内容です。
 「日本全国では1年間におよそ100億枚の名刺交換がなされているのに、印象に残る名刺が少ないのは営業をしていくのにもったいない。令和という時代を迎えたので、名刺も今までの古い観念を捨てて『名刺維新』よろしく、一新していきましょう」とレクチャーがスタートしました。
 最初に話されたのは肩書の重要性です。福田氏がメディアにとり上げられたのは「マツコの知らない世界」が深夜に放送されていた時。番組制作スタッフが「名刺の専門家」をリサーチして福田氏を見つけたことから、まずは自分が何に長けているのか、それを具体的にわかるように肩書で表すことがとても大切だと話されました。
 また、話がうまくなくても、セールストークを話さなくても名刺に話させることで仕事が取れた事例として、不動産投資会社の新卒の女性2人に作った名刺を紹介されました。新卒ではあるけれど、それぞれの得意な専門性を打ち出すことで「仕事が取れる名刺」が作れて、営業成績を上げることが出来たそうです。実際にその名刺を見ると、この人は面白そうな人じゃないかと興味が出てくる名刺でした。

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 福田氏の名刺も見せていただきましたが、裏には普通の名刺では考えられない『仮面ライダー・ガンダム・ダンバイン・JOJOが好き。ガチャガチャ2000個』という一文があります。この『ガンダム』が鍵となって商談が成立したこともあるそうです。裏面が真っ白で会社名、職業、連絡先、氏名だけの名刺は鎧を着た感じがするけど、自分ってこんな人間と書かれている名刺ならば、今の時代、相手に好印象を持ってもらえて、一緒に仕事をしてみたいと思ってもらえるのではないかと話されます。
 名刺交換は初対面で行うもの。お互いに若干の緊張があって交換します。だからこそ、自分の体験や趣味、経験、好きな物を載せることで相手がその種を拾ってくれて話を始めていくことが出来るということなのでしょう。優秀な営業マンは聞き上手。こちらの名刺を見て相手に話すスイッチが入ってくれると優秀な営業マンになれますね。

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 ワークショップの後半では、表面には印象的な文言(キャッチコピー)を入れ、裏面は、趣味、実績、業務内容を入れる名刺作りの実習を行いました。
 まず、名刺に載せることを絞り込むために、福田氏が用意してくれた自分のキャッチコピーを作るシートを用いて、出身地や居住地、出身校、好きな食べ物等9つのジャンルについて書き出しました。そして、パソコンで名刺作成ツールソフトを使って、福田氏の助言もいただきながら自分の仕事が取れる名刺を作っていきました。

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 参加者からは「名刺1枚が営業を積極的にさせる力があることに驚きました。」「本日のワークを取り入れて新しく名刺を作り替えます。」「すぐに実行できる事ばかりで良かったです。」「名刺を作れるサイトの使い方や名刺作成の隠れたノウハウを沢山持って帰ることが出来ました。」などの声が聞かれ、後日、ワークショップで学んだことを活かした新しい名刺を持ってPIPITに来てくださった方もいらっしゃいました。