遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)
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「地元」を愛し奮闘する起業家へ贈る熱きエール! 『世界とつながる地元創生起業論』(第7回遠賀町起業支援セミナー)(7月19日開催)

2018年 07月 20日

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九州から全国、世界へと販路を拡大し、食ビジネスから地域コミュニティー活動まで幅広く展開されている先輩起業家 有限会社一平(九州パンケーキ)代表取締役 村岡浩司氏によるセミナーを開催しました。

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村岡氏は、2002年に九州1号店となる「タリーズコーヒー」のフランチャイズに加盟したのを皮切りに、「食」ビジネス全般を手がける事業家として多数の飲食店を経営。食を通じたコミュニティー活動や九州各地のまちづくり支援に取り組まれている一方で、台湾をはじめとした海外へ向けて「九州ブランド」を積極的に発信しています。2012年に発売した「九州パンケーキ」は『第1回地場もん国民大賞』金賞のほか『フードアクションニッポンアワード2014』など数々のコンテストに入賞し、『料理マスターズブランド』認定を受けたヒット商品です。

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この「九州パンケーキ」は、「One KYUSHU」「世界が憧れる九州をつくる」というコンセプトをかかげ、地元宮崎だけではなく、活動の基盤を「九州」という単位に設定した経営戦略のもとに展開されています。実はそのパンケーキの開発は口蹄疫や鳥インフルエンザによる経済的・精神的な被害から地元宮崎が活力を取り戻すためだったというエピソードなど、地元に経済の循環を生み出した地元創生起業について語っていただきました。

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さらに、地元宮崎での活動紹介が続きます。廃校をリノベーションし、ベンチャーや起業家が集まる地域ビジネスのコミュニティーとして蘇らせた「MUKASA-HUB」。この取り組みは宮崎だけでなく、地元再生のためのスペースや機能として廃校を利活用し、さらにその活動をネットワーク化していく「九州廃校サミット」の取り組みとして九州各地に広まり発展していったことなどを教えていただきました。

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地元志向で考え地域に合わせてローカルに行動しつつ、戦略としては「Made in KYUSHU」といったグローバルな視点で組み立てる発想はとても新鮮に映りました。また、従来の「商品を首都圏など地域の外に売る」という都市に目を向けた思考ではなく、まずは「地元での販売」を中心に展開するという地元創生起業のお話は、ここ遠賀で起業する上で大きなひとつのヒントとなるものでした。

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村岡様、ご参加くださった皆様、ありがとうございました!