遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)
遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)

『第3回 遠賀町ビジネスプランコンテスト』表彰式、及び受賞者プレゼンテーション(第22回PIPIT交流会)(1月9日開催)

2019年 01月 10日

 「第3回 遠賀町ビジネスプランコンテスト」は、起業を目指している、もしくは起業されて間もない方々が、地域の特産品や人、地域資源を活かしたり、地域課題解決につながるなどのビジネスプランを発案し、また、プランを実施に導くことで、新たな起業家の創出と遠賀町の活性化を図ることを目的として、今年も実施しました。

【募集】平成30年7月5日~8月31日
 応募総数25件
【第1次審査会】平成30年9月20日実施
【第2次審査会】平成30年10月29日実施

【表彰式及び、受賞者プレゼンテーション】平成31年1月9日の「第22回PIPIT交流会」において実施しました。

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 緊張気味の受賞者5名の隣には、早春の花も彩を添えています。まずは、古野町長から、地方創生の要である「まち・ひと・しごと」を盛り上げ、この施設をさらに活用してほしい、との言葉があり、審査に携わった協議会会長から、将来性、独創性などの審査ポイント、総評などが述べられました。

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 今回のコンテストでは、25件の応募が寄せられ、昨年10月の第二次審査会を経て、5名の受賞者が選ばれました。

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 表彰式には、受賞者の家族や知人の他、起業を目指している人、先輩起業家、学生、学校関係者らが集まり、各プレゼンテーションにも力が入りました。

●グランプリ(一般の部)************************************

 伊東さやか氏「れんげ米で作る発酵調味料と発酵教室(屋号:月と椿)」

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 遠賀町産米の「夢れんげ」を原料に「麹」を作り、甘麹、塩麹、ドレッシングなどを開発・販売するとともに、「発酵教室」を開催し、その手法や面白さ、総菜レシピ提案などを行うプラン。麹は日本の伝統食には欠かせない調味料の基であり、栄養、酵素、旨みも豊か。伊東さんは、その奥深さに夢中になり、便通改善など効能の高さにも驚いたことから、ビジネス化を思いついたそうです。

 遠賀町産米「夢れんげ」は、レンゲを土中にすきこみ、減農薬・減化学肥料で栽培されたお米。麹の味わいにも特長があり、競合品との差別化もできそうだと語ってくれました。食育を考える若いママ世代から、健康志向の高齢者まで、幅広い年代にアプローチできること、多彩な商品が開発できることも強みといえそうです。起業から3年後までのビジョンも示されていて、商品販売と教室運営の相乗効果が期待できます。

●グランプリ(中高生の部)*****************************

 春野光琳さん「馬頭岳改造計画」

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 町内の南端に位置する馬頭岳は、低山ながらも変化に富んだ三つの登山道があり、美しい池や展望台も整備されています。しかし、その良さが知られていないことを残念に思い、造形芸術科で学ぶ高校生らしい発想で、ビジネスを考えてくれました。国東や糸島で行われている芸術祭なども参考に、遠賀町の「自然」「文化」「販売」をからめ、馬頭岳を観光資源化するプランです。

 具体的には、ハートなど話題性のある形に植樹した広葉樹で秋の山を彩り、アート作品の屋外展示やライブパフォーマンスなどを実施、同時に特産品なども販売する、というもので、SNS、IT活用なども念頭にあり、地域活性化も期待できます。収入源としては、樹木オーナーによる植樹&育成体験を構想。昨年末に行ったPIPIT交流会では馬頭岳を活用した「ミニ運動会」というコラボレーション企画も生まれ、賛同と共感を得ています。

●特産品ビジネスプラン賞******************************

 鈴木 里美さん「遠賀ハーブプロジェクト」

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 30年余に及ぶハーブに関する豊富な知識、経験、人脈を活かし、この遠賀平野で高品質のハーブを栽培、加工して販売するプランです。ハーブには長い歴史があり、その種類、薬効、香り、活用方法は、実に多彩。今春から栽培スタートとのことですが、あえて痩せた土地で効力を高めるなど、十分な知識と技術で着々と準備が進んでいます。

 温度やライムで色を変えるハーブティー「マロウブルー」を会場で試飲し、ハーブの魅力をほんの少しだけ紹介。既にカフェ・洋菓子分野で起業実績があり、販売計画にも説得力がありました。食用だけでなく、クラフト販売もメニューにあり、シニア雇用や生産者のことなど地域貢献もしっかり盛り込まれていました。

●遠賀町お困りごと解決ビジネスプラン賞***********************

 原井 栄子さん「遠賀町の特産品を使った焼菓子(OngaKu)の製造販売」

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 「夢れんげ」や菜種油、赤しそ、ふきなど町の特産品を焼き菓子にして販売するプランです。自身が子育て真っ最中で、海外居住経験があり、だからこそ感じる遠賀-ONGA-の魅力を、ハーモニーを楽しむ音楽のように「遠賀食う-OngaKu-」としたブランド名には、アピール力がありました。

 アレルギーやベジタリアン、外国人なども視野に入れ、オリジナル商品を開発していく予定とのこと。「小さな町ならではの気安さ、心地よい信頼感」をPIPITで感じながら、漠然とした思いを現実感のあるプランに仕上げました。交流会でもさまざまな出会いから、次々とアイデアがひらめいているようでした。

●輝く未来のビジネスプラン賞****************************

 石橋 浩二さん 「Onganic Food Service~遠賀町の食材を使ったチョップドサラダの移動販売~」

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 遠賀町産農産物の規格外品を使い、移動販売という手法で現代人の野菜不足を解決するプランです。色とりどり数種の野菜を細断し、手軽に食べられるように加工した「チョップドサラダ」を主に北九州市など都会の女性へ届ける、というもので、立案には各種データの収集と細やかな分析がありました。

 元システムエンジニア、地域起こし協力隊員を経て、九州北部豪雨を経験し、「島らっきょうプロジェクト」に奔走する中での、遠賀町と社会・健康問題をつなげるアイデア。交流会ではキッチンカーの先輩起業家と話が弾んでいる様子でした。

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 受賞者5名によるプレゼンテーションの後には、来場者全員での交流会。参加者同士での今後のコラボレーション企画の話が出るなど実り多い会でした。