地域課題を感動ビジネスに!「コミュニティビジネスセミナー」(個別相談付きセミナー)(8月14日開催)
「地域課題を感動ビジネスに!」と題し、コミュニティビジネスセミナーを開催しました。
今回は、遠賀町起業支援施設PIPITのアドバイザーでもあり、社会的課題を解決するソーシャルビジネスや社会的起業家の育成・支援等に携わって来た一般社団法人SINKa(シンカ)代表理事の濱砂清氏にコミュニティビジネスで再生した地域の事例などを交えながら、さまざまな地域課題とそれを解決していくビジネスの手法について語っていただきました。
「地域課題」とひとことで言っても、子育て、医療、介護、教育、若者の流出、観光資源の不在、空き家の増加、耕作放棄地の増加、少子高齢化、後継者問題、商店街・繁華街の衰退など、地域には行政や企業だけでは解決できないさまざまな課題があります。その地域の課題に対し、市民が主体的に地域資源を活かし、ビジネスの手法で収益を上げながら、継続的・持続的に解決していくことをコミュニティビジネスと言います。そして、コミュニティビジネスには、地域における創業・就業の機会を拡大する効果があります。
コミュニティビジネスは、ソーシャルビジネスのうち、より地域性のあるものを指し、社会性・事業性・革新性の3つの要素が重要となります。また、普段気付かない地域資源(ひと・もの・こと・空間・文化・情報など)を見出し、それを活用していくこと。例えば、「田んぼ、畑、駐車場、シャッター通り、空き家しかない」の「しかない」を「という宝物がある」と視点を変えて活かし、新価値を創ること。また、課題解決によって描きたい社会の姿を具体的に伝え、多様な人を巻き込んでいきながら成し遂げて行くこと。単なるボランティアではなく、ビジネスの手法で利益を生み、私、あなた、世の中がいずれも満足できる、いわゆる「三方良し」で継続できる仕組みを作り、暮らしを向上させることができるということなども学びました。
小学生が誘拐未遂にあった福岡市早良区小田部校区での「青色パトロールカー」は、地域の人が「こたべ餅」を地域の祭りで販売した資金で運営されているなど、地域課題に気付き、行動をはじめた人たちによる具体的な事例の紹介もありました。
「自分の町をより良くしたい。」、「地域の困りごとを解決したい。」、という熱い思いを持った方々にご参加いただき、個別相談も行いました。
セミナーの終わりには、竹の楽器を創ることを通じて、竹林問題に取り組んでいらっしゃる「竹林共振」の皆さまが「竹チェロ」の演奏も披露してくださいました。
濱砂氏、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。