【PIPIT視察交流バスツアー(12月1日開催)】「農の心を伝える場」農産物直売所『ぶどう畑』(福岡市南区)
消費者に支持され、農業者からも信頼され、そしてお客様で賑わっている農産物直売所『ぶどう畑』への視察・交流バスツアーを実施しました。
日時:12月1日(金)午前8時30分〜午後2時
場所:農産物直売所「ぶどう畑」(福岡市南区中尾)
内 容:
1 「ぶどう畑」見学
2 起業支援セミナー
「『ぶどう畑』ができるまで~農産物を媒体に消費者に農の心を伝えたい。その交流拠点としての直売所作り~」
講師:有限会社「ぶどう畑」代表取締役新開玉子氏
3 ランチ交流会
農産物直売所には売り場だけでなく、お弁当屋お惣菜を作っている加工場や、お客様駐車場に隣接するハウスでの野菜の栽培もされている様子を見学した後、代表取締役の新開氏による起業支援セミナー「『ぶどう畑』ができるまで~農産物を媒体に消費者に農の心を伝えたい。その交流拠点としての直売所作り~」。
その後は「ぶどう畑」自慢のお弁当を食べながらのランチ交流会。
新開氏は、ぶどう農家に嫁ぎ、40代初め「単に農産物を販売するだけでなく『農の心』を消費者に伝える『交流の拠点としての直売所』を作りたい!」という夢を抱かれました。資金作りのため仲間と野菜や果物をトラック等で販売、時間をかけて家族を説得し協力を得て、平成11年、公共の助成を一切受けず女性仲間6人の共同出資で有限会社を作り、54歳で12年越しの想いを実現されました。出来るまでは本当に苦しかったが、開店してからはそれ以上に楽しかったとのこと。
農業の衰退を食い止めるため、女性にもっと農業に参入して欲しいと願う新開氏は「素人が始めやすいのは天候の影響が少ないハウス栽培。働くママ3~4人いれば空き時間にストレスなく経営できる。自分たちに難しいパソコンや運転等は定年した男性や得意な人に任せればいい。」と経営のヒントを語ります。また、女性が輝くためには、3つの物『技術』『お金(を貯めなさい)』『心(忍耐力)』とアドバイス。
実際に講師の活躍している現場に赴き、お話を伺うことで参加者の方々にもとてもよい刺激と励みになりました。
参加されたのは、町内でカフェを営む方、就農された女性など農との連携に関心が高い方が多く、明るく元気いっぱい輝く笑顔の新開氏の言葉に触発され「元気をもらった!これから何か始めよう!」と、予想以上のパワーに交流も深まりました。参加された方々の今後の展開も楽しみです。
有限会社 「ぶどう畑」 代表取締役 新開 玉子氏
《講師プロフィール》
新開 玉子 氏 1944年福岡県筑後市生まれ。
福岡市内で農業を営みながら、1999年にJAや行政の助成を一切受けず、仲間の女性と6人が共同出資で有限会社を作り、農産物直売所「ぶどう畑」をオープン。農業者と消費者の懸け橋となるべく、全国各地の農産物や手作り加工食品を販売するかたわら、幼稚園や小中学校での食育や、食と農業に関する講演活動などを続けている。2002(平成14)年、第1回福岡県男女共同参画表彰(県民賞)受賞。