遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)
遠賀町起業支援施設PIPIT(ピピット)

「食ビジネス開業~貴方らしいスタイルで、スイーツ販売やカフェ開業の夢を実現しませんか~」(セミナー付個別相談)11/7開催

2018年 11月 08日

 遠賀町起業支援施設PIPITでは、起業前後の課題解決支援サービスのひとつとして、専門家による無料個別相談会を実施しています。平成30年11月7日は、経営コンサルタントの齊藤 久美氏をお招きしました(「食ビジネス開業」セミナー同時開催)。

高まる食ビジネスへの関心

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 健康志向が高まる中、食ビジネスで起業したいと考える方が、女性を中心にとても増えました。食物アレルギーで辛い経験をしたことから、安全・安心な食を自ら作って提供することで、同じように苦しむ大切な家族や他の人々の役に立ちたいと考える方もいらっしゃいます。そんな身近な社会課題を解決することを目的に起業を志す方が、この日の相談会とセミナーに足を運びました。

個別相談で課題解決

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 最初に齊藤氏の個別相談を受けたのは、素材にこだわったスイーツやパンの販売や料理教室を飛躍させるきっかけを探す方で、次に、食堂の開業準備を着々と進める方が続きました。相談者の事業計画や現在の立ち位置といった情報をインプットして相談に臨んだ齊藤氏は、新規出店の計画立案者としても、グルテンフリー食品の普及と推進に取り組むアドバイザーとしても、豊富な経験を持つエキスパートです。

 最初の相談者に対しては、まずは費用面で負担が少なく許認可等のハードルも低い教室事業で経験を積み、自立を目指してはどうかという助言でした。その一方で、費やす時間やコストに見合った十分な成果が得られていないと相談者自身が感じる製造販売に関しては、収益性を分析し、積極的に販路を開拓することが現状打破には不可欠だという指摘がありました。専門家に相談した相談者は、事業を軌道に乗せるためには何に取り組むべきか、頭の整理ができたのかもしれません。終了後にすっきりとした表情を見せたのが印象的でした。

 次の相談者は、出店に向けた資金準備とそのために必要な事業計画書の作成、設備面など初期投資のポイント、メニューの構成や原価管理、さらには許認可についてまで、事業形態に即した具体的な相談が行われました。齊藤氏は、温めてきた想いを一日でも早く形にしたい相談者の気持ちに理解を示しつつ、事業の成功のためには、慌てることなく計画の検討を重ねることが大切だと助言しました。

夢を実現する一歩に

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 個別相談に続くセミナーでは、「貴方らしいスタイルで、スイーツ販売やカフェ開業の夢を実現しませんか」というタイトルの講演が行われました。人を喜ばせるものを作りたいという想いを持つ方が女性を中心にPIPITに集まり、齊藤氏による食ビジネスを取り巻く最新のトレンドや具体的な取り組み事例の紹介に耳を傾けました。

 変化するライフスタイルは、食のマーケットにも新しいトレンドを生み続けます。そこでビジネスを展開するには、情報収集が常に必要だと齊藤氏は話します。また、事例紹介では、「加工食品」と「飲食店」を比べながら、品質と原価の管理が大切であるといったポイントが解説されました。齊藤氏自らの失敗談なども交え、グルテンフリーの焼き菓子"ポンキュッポン"を試食する時間をはさんだ90分間の講義を通じ、参加者は食に対する情熱を共有できたことでしょう。

 起業しようとする人が共通して持っているものは「情熱」です。不可欠なものである一方、想いだけで起業しては、ほどなく行き詰ってしまうものです。また、たとえ周到な準備をして事業を開始したところで、予期せぬ壁にぶつかり、ビジネスとして成立しなくなることも少なくありません。PIPITの個別相談会は、例えばそんなときに起業家が壁を乗り越えるのに役立つ存在でありたいと思っています。

 この日の個別相談会とセミナーで撒かれた種がやがて芽を出し、安全・安心でおいしい食ビジネスが花開く日が来ることも、そう遠いことではないのかもしれません。